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令和版・霊界物語ー救国伝奇小説ー

第0章 第12節 莉緒の無邪気が触れる古き心の傷

莉緒はな、本当に俺を父親のように慕ってくれた。実の父親よりはるかに年嵩の俺に、練習の合間には「せんせい!せんせい!」って子犬のようにまとわりついてな。日本神話の女神さまの話を聞きたがったんだ。他の子どもたちは最新のゲームの話で盛り上がってい...
令和版・霊界物語ー救国伝奇小説ー

第0章 第11節 一滴(ひとしずく)の誓い ― 騎馬立ちと鼻の奥の熱 ―

ここからは私の一人語りだ。だから一人称は「俺」になる。ほとんどつぶやきのようなものだが、記憶の解像度がその方が上がるから勘弁してほしい・・・・・・。莉緒は頑張り屋さんだったんだ。俺が突きを安定させるため、騎馬立ちを教えた日のことを今でも鮮や...
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第0章 第10節 莉緒 武術道場に入門を許される

「いえ、構いません。不純な動機でなければ、私から止める理由はありません。先程も申しました通り入門の動機は人それぞれですから・・・・。むしろ純粋すぎる動機ほど、時としてそれが刃となり己を傷つける。その刃を納める鞘をここで養い、身につけたら良い...
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第0章 第9節 莉緒の決意と聡明な父

「りお・・・・ちゃん。お父さんから聞いたけど、どうして君は強くなりたいの?」少女は私の言葉を聞いた刹那、表情を変え、キュッとそのつややかな唇を引き結んだ。「りお、ね。つよくなりたいの。つよくならないといけないの!あたちにはやらなきゃいけない...
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第0章 第8節 武術道場へ未来の希望が・・・

私は今日も子どもたちの元気な掛け声を聞きながら、とある武術道場にいる。そこへ来客があった。「あのー、見学よろしいでしょうか?」ああ、親子で武術道場の見学か。最近は習い事に武術を選択させる親も減ったからな・・・まるで私の手から掬っても掬っても...
登場人物

至誠塾・岐阜本陣 登場人物 基本設定

ブログの案内、解説役として日本神話を背景としたナビゲーターを以下のように定義する。同時に「令和版・霊界物語-救国伝奇小説-」の登場人物でもある。<三種の神器>①「冴」:草薙剣の権能の化身剣戟の冴えから命名。身体知、武的要素の視点から語る。神...
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第0章 第7節 魂の慟哭と幼き至誠同盟

「こらーっ!何やっている!お前たち!神社の境内でいじめなんかするなー!」社務所から出てきた神職に見つかり、一喝された悪ガキどもは蜘蛛の子を散らすように逃げ去った。「君たち、どうしたの?なんか、いじめられてたみたいだけど?大丈夫?怪我してない...
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第0章 第6節 迫る悪意と莉緒の危機

悪意は常に突然足元を払うものである。ジャ、ジャ、ジャ・・・・・。堂々と参道のド真ん中をエラそうに踏みしめてやってきた悪ガキ集団が、莉緒の背後にせまった。「おいおまえ、なにやってんだよ。ここはオレたちの遊び場だぞ。どっかいけよ。」「そだそだ。...
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第0章 第5節 瀬織、同志を認める

「はあっ、はあっ!・・・・・せおりちゃん!待たせちゃった?ごめんね。一生懸命走ってきたんだけど・・・・・せおりちゃん、朝、早いねー。お寝坊とかしないの?(にかっ)」瀬織は朝から元気いっぱいの莉緒に若干引き気味になりながら、それでも静かな笑顔...
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第0章 第4節 莉緒、神域まで駆ける

翌朝、莉緒は息せき切って件の神域に家から駆けつけた。莉緒の額には珠のような汗が浮かび、首筋の後れ毛は汗で張り付いている。莉緒の大好きな髪型のツインテールはお母さんに毎日丁寧に結ってもらっているものだ。「はあっ、はあっ・・・・んっくん。はあっ...