「はあっ、はあっ!・・・・・せおりちゃん!待たせちゃった?ごめんね。一生懸命走ってきたんだけど・・・・・せおりちゃん、朝、早いねー。お寝坊とかしないの?(にかっ)」
瀬織は朝から元気いっぱいの莉緒に若干引き気味になりながら、それでも静かな笑顔でかぶりをふる。
「・・・・・・大丈夫、そんなに待ってないから・・・・・」
瀬織は昨日「おともだち」宣言をしてくれた莉緒の笑顔を眩しそうに眺めながら言った。
「・・・・・・このコ・・・・わたしのたからもの・・・・・わたしのだいじなともだち・・・・。」
瀬織は腕の中を莉緒に見せた。すると・・・・・・・
「わっ!わっ!か・わ・い・いー!!!ねっ!ねっ!このうさちゃん、真っ白でかわいいねー!!耳の先はちょっと黒いんだね?!りおが知ってるうさぎさんより耳がちっさいねー。うっわー!!かっわいいー!!お目々はクリクリで真っ黒だー!せおりちゃんのペット、なの?触っていい?モッフモフだぁー・・・・・・。」
莉緒の情動大爆発である。語彙力が貧困なのは6歳児の御愛嬌だ。
先程の鳥居前で神様へのご挨拶を噛んだのと合わせてお許しいただこう。
「・・・・・・りおちゃん、このコが見えるの?!」
「ん?どして?すっごくかわいいよっ!モフモフしたいなっ!」
「・・・・・・このコはペットじゃないの・・・・・・」
「ん?どゆこと?」
「・・・・・・このコは私の大事な、大事なともだちなの・・・・・」
「?????」
「・・・・・・このコの名はイセポ。このコのこと、見えない人がいるの・・・・・りおちゃん・・・・・あなたは・・・・見えてるんだ・・・・・」
「ん?せおりちゃんおかしなことゆーね?かわいいじゃん?このコ。イセポっていうんだねっ!?」
「・・・・・・りおちゃん・・・・・・だいすき、だよ・・・・・」
「え?えぇっ!せおりちゃんなんで泣くの?わたし、なんかわるいこといっちゃった?ごめんねっ!ごめんねっ!あやまるからっ!ゆるして!ねっ?」
「・・・・・・りおちゃん、ちがうの・・・・。わたし、うれしいの・・・・・」

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