2026-04

令和版・霊界物語ー救国伝奇小説ー

第1章 第12節 絶対領域の策略 ―スマホ・ロックと乙女の秘密―

私は急激に襲ってきた頭痛から逃れるため、眉間をもみながら聞いた。「莉緒。つかぬことを聞くが、俺はスマホをロックしていたはずだが?なぜ、俺はお前のスマホに追跡されているんだ?」だが莉緒は、夕闇の中で花の蕾が綻ぶように微笑んだ。「え?先生、何の...
令和版・霊界物語ー救国伝奇小説ー

第1章 第11節 暴走する食欲(エロス) ―脾虚湿盛の危機と瀬織の召喚―

「はぁ・・・・・。別に岐阜タンメンでも構わんが、腹が空いているのなら別にグランドホテルで食べてもいいじゃないか。お前の分くらいは出してやれるぞ?」「先生、いいですか?莉緒は今「美味しいもの」が食べたいのじゃなくて、「がっつり」食べたいんです...
令和版・霊界物語ー救国伝奇小説ー

第1章 第10節 長良川の絶対領域 ―ニホンカモシカの逆襲―

「莉緒ーーーー、どこだ?返事しろーーーー!。」足場の悪い茂みを掻き分け、私はつかさに言われた通り、間もなく夕焼けの光を跳ね返すであろう長良川の河川敷へと足を踏み入れた。「(莉緒め……よくこんな、足場の悪いところを駆けていったな。あいつの前世...
令和版・霊界物語ー救国伝奇小説ー

第1章 第9節 ギフトの残心 ―長良川へ続く濃紺の導線―

ラウンジに残るつかさ様との対話の余韻が、莉緒さまを追って長良川へと向かおうとされる先生の足をラウンジの絨毯に、先生の視線をつかさ様の表情に縫い付けてしまったかのようでございました。先生が背負う「武人の身体感覚と矜持」をつかさ様の「異能の演算...
令和版・霊界物語ー救国伝奇小説ー

第1章 第8節 賽は投げられた ―完敗の受理と「客寄せパンダ」の宣誓―

グランドホテルのラウンジ。 先生の「至誠」を喰らい尽くすかのような、つかさ様の論理の奔流は止まりません。「先生。私、受付嬢としても優秀ですわよ?その合間に先生の狂気を実現する演算を済ませてみせましょう。仮採用、いかがです?必要でなくなったら...
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第1章 第7節 無給の参謀 ―受付を望む異形の知性―

「(この女、味方なら最強の手駒になるが・・・・、敵に回したら終わりだ!)」私は抗いがたい好奇心にその警戒心が崩れそうになりながらも、かろうじて正気を保っていた。「どうです?私を先生の治療院で「受付」として「仮」採用されては?」つかさ様からの...
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第1章 第6節 鏡と勾玉の交差 ―許されざる演算―

「うふふっ。莉緒さん、可愛らしい子ですわね、先生。私存じ上げておりましてよ?彼女が先生の匿名投稿で明かされた、「救国のトリガー」でございましょう?」「あんた、どうしてそれを・・・・・っ!?」私は莉緒の名を一度も彼女には明かしてはしていない。...
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第1章 第5節 莉緒の困惑と金華山への絶叫ー大和撫子の卵、殻を破る絶叫ー③

つかさ様の優雅な「お誘い」という名の先制攻撃。それが、莉緒様の心にある「自分だけの特別」という名の防壁を、跡形もなく粉砕しました。そのお誘いに莉緒さまは反射的にすくみ上がりながらも、即座に我に返ると脱兎のごとくホテルのエントランスに向かって...
令和版・霊界物語ー救国伝奇小説ー

第1章 第4節 莉緒の困惑と金華山への絶叫ー勾玉の洗礼ー②

ラウンジの落ち着いた空気の中、しばし、つかさの話を片手をあげて遮り、私は柱の陰からチラチラとこちらを伺っている莉緒にあえて視線をぶつけてやったのである。「あんた、少し待ってくれ・・・・・。」「(まだまだ子供だな。まるで気配が消せておらん。お...
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第1章 第3節 莉緒の困惑と金華山への絶叫ー鏡の目覚めー①

ホテルのラウンジ。 いつもは先生の「至誠」に一番近い場所にいるはずの莉緒さまにとって、その空間が突如として、未知の「異界」へと変貌したのでございます。「(先生・・・・。そのひと、誰なんですか?患者さんじゃないし、親しい知り合いという感じでも...