莉緒パパ

令和版・霊界物語ー救国伝奇小説ー

第0章 第19節 至誠の残響と「嘘」の報酬 ― 祈りの転写④ ―

俺は施術着のポケットに忍ばせていた「あの封筒」に手をかけた。そして一瞬、逡巡した。だが俺はそれを莉緒の小さな、温かい掌にそっと握らせたんだ。「・・・・莉緒。これは、今日のお前の頑張りへの報酬だ。取っておけ。お父さんには内緒だ。」こっそりと莉...
令和版・霊界物語ー救国伝奇小説ー

第0章 第18節 至誠の残響と「嘘」の報酬 ― 祈りの転写③ ―

翌日、稽古を終えた莉緒が、例のごとく足を引きずりながら治療院に現れた。「せんせー! 今日もがんばったよ! 空気椅子、一秒も負けなかったもん!」顔を真っ赤にして、自慢げに胸を張る莉緒。だがその細い足は、まだ生まれたての小鹿のようにプルプルと震...
令和版・霊界物語ー救国伝奇小説ー

第0章 第9節 莉緒の決意と聡明な父

「りお・・・・ちゃん。お父さんから聞いたけど、どうして君は強くなりたいの?」少女は私の言葉を聞いた刹那、表情を変え、キュッとそのつややかな唇を引き結んだ。「りお、ね。つよくなりたいの。つよくならないといけないの!あたちにはやらなきゃいけない...