りお

令和版・霊界物語ー救国伝奇小説ー

第0章 第11節 一滴(ひとしずく)の誓い ― 騎馬立ちと鼻の奥の熱 ―

ここからは私の一人語りだ。だから一人称は「俺」になる。ほとんどつぶやきのようなものだが、記憶の解像度がその方が上がるから勘弁してほしい・・・・・・。莉緒は頑張り屋さんだったんだ。俺が突きを安定させるため、騎馬立ちを教えた日のことを今でも鮮や...
令和版・霊界物語ー救国伝奇小説ー

第0章 第10節 莉緒 武術道場に入門を許される

「いえ、構いません。不純な動機でなければ、私から止める理由はありません。先程も申しました通り入門の動機は人それぞれですから・・・・。むしろ純粋すぎる動機ほど、時としてそれが刃となり己を傷つける。その刃を納める鞘をここで養い、身につけたら良い...
令和版・霊界物語ー救国伝奇小説ー

第0章 第9節 莉緒の決意と聡明な父

「りお・・・・ちゃん。お父さんから聞いたけど、どうして君は強くなりたいの?」少女は私の言葉を聞いた刹那、表情を変え、キュッとそのつややかな唇を引き結んだ。「りお、ね。つよくなりたいの。つよくならないといけないの!あたちにはやらなきゃいけない...
令和版・霊界物語ー救国伝奇小説ー

第0章 第8節 武術道場へ未来の希望が・・・

私は今日も子どもたちの元気な掛け声を聞きながら、とある武術道場にいる。そこへ来客があった。「あのー、見学よろしいでしょうか?」ああ、親子で武術道場の見学か。最近は習い事に武術を選択させる親も減ったからな・・・まるで私の手から掬っても掬っても...
令和版・霊界物語ー救国伝奇小説ー

第0章 第1節 幼き魂、神域での邂逅

その少女はいつも一人、神社で楽しそうに虚空に手を差し伸べ、柔らかく微笑んでいた。歳の頃は5歳?6歳?ふわりとした軽やかなスカイブルーのワンピースをまとい、虚空を撫でるさまは、まるで傍目には目に見えぬ「なにか」と語らっているようであった。「ね...